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しゃっす!
大阪桐蔭、智弁和歌山、報徳学園、明徳義塾、光星学院、聖光学院、東海大相模、横浜etc・・・
毎年甲子園を沸かせる全国屈指の強豪校が存在しますよね。
小さい頃に甲子園でプレーする彼ら強豪校の選手の姿をテレビで観て、「自分もあのユニフォームを着て甲子園に出たい!」と思ったことがあるのではないでしょうか?
今回のテーマは「どうやったら甲子園常連校の野球部からスカウトが来るのか?」について語りたいと思います。
実は野球の世界もお受験同様、小さい頃からある程度決まったレールを行くのが一番確率が高いんですよね・・・。
そもそも高校野球のスカウトってなに?
まずはそもそも高校野球のスカウトってどういうことよ?というところから説明していきます。
これはあなたも聞いたことがあるかと思いますが、甲子園にしょっちゅう出場するような高校は、全国の有望な中学生を探し回ってスカウトしているんです。
私立高校であればまず間違いなくやっていますし、中には公立高校でもやっているところはあります。
僕の大学時代の先輩は地元が広島でしたが、千葉のある古豪公立校から声がかかり、その学校に行きました。
中学卒業前に千葉に引っ越して住民票を移し、千葉県民として高校に入学したそうです。(!)
※当時の高校受験は学区制というものがあり、地元だとしても基本的には近隣地域のいくつかの高校の中から選んで受験するというのが一般的でした。
野球部の部長先生の家に住み、3年間毎朝その先生の自宅で朝練と帰宅後に練習をしていたそうで、部内でそんな人はただ一人だったので、一番練習させられたと言っていました。笑
公立校なのにそこまでやるか!とそれを聞いた時はかなり驚きました。
少し話は逸れますが、スカウトされて入った選手にも実はランクがあります。
これについての詳細なランク分けは学校によって異なりますが、だいたい以下のようなパターンが多いですね。
特待生:学費・部費すべて免除など。場合によってはお金が学校から出てることも・・・。学年で1人か2人しかいない。
普通のスカウト:入部前に実施されるセレクションが免除される。費用面の優遇は特になし。
学校によっては特待生の中にさらにランクがあり、入学金だけ免除だったり野球部に関わる費用だけ免除だったりと条件はさまざまです。
特待生以外でスカウトされた選手は、基本的にはセレクションを免除されるだけです。
これも学校によりますが、強豪校の野球部は入部テストを設けているところが多いです。
プロ野球の入団テストのように、遠投したり50M走のタイムを測ったり、バッティングやピッチングのレベルを測られます。
そこで合格しないと入部すらさせてもらえない、というのが強豪校の実態なんです。
僕の友達は日○三高のセレクションを受けに行きましたが、無事に落ちました。笑
別の人から聞いた話によると、どうやらあそこは野球の技術以外にも身長が180cm以上ないと取らないなどの独自の採用基準があるようです。
神奈川の横○高校なんかは、たまーにスカウトされていない子が一般から入部希望を出しにくるらしいんですが、監督さんや部長さんが「貴重な3年間、一切試合に出れないからやめておきなさい」と断るという話を聞いたことがあります。
一番確率が高いのはシニアやボーイズで野球をやること
さてようやく本題の「どうやったら強豪校からスカウトが来るか」の話です。
一番手っ取り早くて確率が高いのはシニアやボーイズで中学野球をやることです。
あなたも知っているとは思いますが、シニアやボーイズというのは部活動ではない中学野球の団体名称で、部活動の野球部と一番異なる点は、硬式球を使っている点です。
高校野球以上は硬式野球がメインですから、早いうちに硬式球に慣れることが出来るというメリットがあります。
またプロ野球や甲子園出場を本気で目指している子たちが多いのも特徴で、部活の野球部に比べると圧倒的にレベルが高いのがシニアやボーイズリーグです。
そしてこういったシニアやボーイズは強豪校とのパイプがあるので、高校のスカウトの目に止まりやすいです。
スカウトからしてみても、闇雲に全国を探し回るよりも、毎年ある程度のレベルの選手が集まってくるチームを訪れた方が効率が良いですからね。
もちろんシニアやボーイズはレベルが高いので試合に出るのは大変ですが、中学校の部活に比べれば圧倒的に強豪校からのスカウトの話はもらいやすいです。
正直自分は軟式出身なのでシニアやボーイズにはそこまで詳しくないのですが、県大会上位にいける実力のある名門シニアであれば東海大相模や横浜などの甲子園に出るような高校からスカウトが来る可能性が高まります。
そういった学校のスタメン選手のうち8割以上が有名シニアやボーイズ出身だからです。
中学の部活の場合は総体で全国を狙う
シニアやボーイズに所属せず、部活から強豪校に行こうとするのはかなり厳しい道のりです。
なぜなら中学校の野球部というのは基本的にシニアなどに比べてレベルが低いうえ、その年によってレベルも大きく違うのでスカウトは注目していないからです。
なのでスカウトが注目するような規模の大会に出場して、自分の存在をアピールすることが重要です。
具体的には総体で県ベスト4以上を狙うべきです。
全国大会に出場していて、かつ自分がスタメンとして試合に出ていればかなり可能性は高いと思います。
一番注目されやすいのはピッチャーです。
野手は守備や打席などアピールする機会が少ないですが、ピッチャーはマウンドに上がれば良くも悪くも注目されるので。
中学校の野球部に所属していれば総体で全国大会に出ることの難しさがよくわかると思います。
地域の大会で勝ち、隣接する市町村との大会に勝ち、ようやく県大会ですからね。
甲子園とまでは言いませんが、それに近いぐらい総体の全国大会に出場するのは難易度が高いです。
ちなみにスカウトが来るか来ないかの話で言えば、総体の地元地区の大会で優勝するくらいの活躍をすれば私立高校からのスカウトは来ます。(神奈川の話です)
でもそれは甲子園の常連校といった学校ではなく、公立校には負けないけどいけても県ベスト8くらいの学校です。
もし本気で軟式から甲子園に出る可能性のある学校からスカウトされたければ、総体での全国大会出場は必須と言えます。
しかし中学校の野球部というのは、顧問の先生や集まってくる選手層などが完全に運です。
仮に自分が物凄く上手くても、他の選手や監督の采配がアレだと全国にはいけないでしょう。
どの中学校に行くかは基本的に選べないですしね。
そういった意味でも部活から甲子園常連校にスカウトされるというのはなかなか難しいことなのです。
まとめ
ということで「どうやったら甲子園常連校の野球部からスカウトが来るのか?」についてでした。
簡単に言えば、「本気で甲子園に行きたかったら名門シニアかボーイズに入団してスカウトされろ!」ということです。
ただこれは自分が注目されるための確率を高める方法論であって、とうぜん自分の実力が伴っていないとスカウトされることはありませんのであしからず。
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