今アツい!甲子園を目指す高校球児の漫画『バトルスタディーズ』

甲子園

この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

しゃす!

野球マンガは星の数ほどありますが、今日はその中でも「甲子園を目指す高校球児たちの物語」というテーマでオススメの作品を1つ紹介したいと思います。

その作品の名は

『バトルスタディーズ』

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現在週刊Dモーニングで連載中のマンガです!

なぜこの作品がオススメなのか、その前にまずはどんなストーリーなのか簡単に解説したいと思います。

 

バトルスタディーズのあらすじ

主人公・狩野笑太郎は中学時代、日本代表選抜メンバーのキャッチャーとして世界優勝を経験。

その経歴を手に、幼少の頃からの憧れだった全国屈指の強豪校・DL学園に特待生として入学する。

入学前に抱いていた期待とは裏腹に想像を絶する厳しい規律の寮生活、先輩との上下関係、そして日々の猛練習。

近い将来レギュラー争いすることになるであろう、同じく全国から選び抜かれた同期たちと切磋琢磨しつつ甲子園を目指す。

ストーリーのモデルは?

主人公たちの学校名はDL学園ということで、言わずもがなモデルはかつての甲子園常連校であったPL学園です。

82人のプロ野球選手(Wikipediaで数えました、間違ってたらすみません。笑)を輩出したかつての栄光も虚しく、昨年2016年を最後にPL学園野球部は休部となってしまいました。

理由はそれまでの数々の部内における暴力事件(上級生からの下級生への体罰)が一端と言われています。

このことについては作品中でも取り上げられており、作者も『甲子園』と、もう一つのテーマとしてこの『体罰』について問題提起をしているのではないかと自分は感じています。

 

なんと作者もPL学園出身

この作品、読むと分かるんですがやけに野球部あるあるというか、高校・大学くらいまで野球部に所属していた人なら分かる細かい描写が多いんです。

すっごい取材したのかな〜と思いながら読んでいたら、なんと作者のなきぼくろさんもPL学園出身で、選手として甲子園の出場経験もあるゴリゴリの高校球児だったようです。

現・楽天イーグルスの今江選手はなきぼくろさんが1年生の時の3年生だったみたいで、単行本の巻末で二人で対談していたのですが、なきぼくろさんは最初のうちは「・・・はいっ!!」しか答えられていませんでした。笑

(PLの1年は3年に何を聞かれても「はい!」以外答えてはいけない)

 

なーるほど、だからこんなにマニアックな描写が描けるのか!と妙に納得しました。

地獄の3年間を経験したんですね。笑

 

野球経験者は共感する点が多い

上にも書きましたが、野球経験者の方は読んでいて共感するというか「あるあるwww」となる場面が多いと思います。

  • 1年の時の上級生(特に3年生)の恐ろしさ。たった2年違うだけでこんなに大人に感じるのかという感じ。絶対逆らえない、殺される。
  • 上下関係と部のルールの厳しさ。1年生はちょっとしたことでシバかれる。例)「グランドにボール1球落ちてたぞ!ナメてんのか!?」
  • しかも3年生はそれを直接1年生に言わず2年生に言う。場合によっては2年生をシバく。そしてその後2年からお説教&シバきをくらう。
  • 寮生活の大変さ。掃除、洗濯などはすべて1年生がやる。先輩の洗濯物を洗うために洗濯機争い。自分の洗濯物が洗い終わるのは早くて0時くらい。翌朝は1年生が早く起きて掃除などをやらなくてはいけない。とにかく寝る時間も自由な時間もない。
  • 「エグい」「プロ注」などの野球用語(?)

ちなみに「エグい」は「凄い」などの意(ヤバいの使われ方に近い)、「プロ注」は「プロ注目選手」の略です。

自分は高校は普通の県立高校でしたが、大学で全寮制の野球部に入ったので上のような暮らしを経験しました。

当時からこのような体制には疑問を持っていたし、現在は体罰なども問題になる時代なので、さすがに今はこんなことをやっている学校は少なくなっただろうと思っていますが・・・そうであることを願う・・・!笑

 

さて、このバトルスタディーズが他の野球マンガと少し違うのは、このような寮生活などの描写がマニアックすぎる点です。

野球経験者は間違いなく楽しめる作品だと思いますが、野球をやったことのない人にはおそらくピンと来ないので、もしかしたら楽しめないかもしれません。

でも自分が読んだ野球マンガでは一番現実の高校野球に近いと感じます。

試合中にホームランがスコアボードをブチ抜いて消えていく描写などはさすがにマンガの過剰な演出だとは感じますが・・・笑

 

野球の知識はかなりハイレベルで現実的

さすが作者がPL学園の野球部出身ということもあり、作品内での練習や試合中に出てくる知識的な内容はかなりハイレベルだと思います。

バッテリー間における配球についてやインサイドワーク、バッターがケースごとに何を考えて打席に入っているか、ベンチやスタンドからどういう声出しをすべきかどういうプレッシャーを相手にかけていくかなど、かなり勉強になります。

野球マンガでよくありがちなのが「なんちゃって理論」ですよね。

現実には存在しない、というかありえないとんでも理論で野球のレベルがインフレしていくという自分はあんまり好きではない内容です。

しかしバトルスタディーズではその手の理論は一切登場しません。

現実の試合で勝つためのハイレベルな戦略、戦術によってゲームを進めていきます。

甲子園に出るようなチームはここまで考えてやっているのか、と大人になった今読んでも勉強になるなーと感じました。

自分は高校時代そんなことまったく考えずに試合に臨んでいたので。笑

 

純粋に甲子園を目指すテーマの野球マンガは珍しい

自分はこれまでそれなりに野球マンガを読んできましたが、純粋に甲子園を目指すことがストーリーの主軸になっている作品はかなり珍しいのではないかと感じました。

たとえばあだち充さんの名作「タッチ」は高校野球が舞台ですが、テーマとしては恋愛色が強いのではないかと自分は思っています。

茂野吾郎が活躍する「メジャー」もテーマとしては主人公・茂野吾郎がメジャーリーガーで活躍するようになるまでの成長を描いています。

バトルスタディーズのようにこれだけ現実の高校野球に則して「甲子園を目指す」というテーマで高校球児を描いている作品は自分はまだ出会ったことがありません。

 

まとめ

PL学園野球部出身のなきぼくろさんが連載している野球マンガ『バトルスタディーズ』を紹介しました。

いま中学生や高校生の球児たちはコレを読んで甲子園出場が現実的にどれくらい大変か知る一方で、それに向けてのモチベーションが上がると思います。

大人で草野球をやっている人も、戦術でかなり勉強になることが多く描かれていますので一読の価値はあると思いますよ。

ただね、現時点で単行本が12巻出版されているんですが、まだ主人公の笑太郎たちは1年生時の春季大会が終わったくらいなんですよね。

チームの主役はまだ3年生達で、笑太郎たちはまだベンチにすら入っていません。

スタンドで応援してます。笑

まーそこがまたすごくリアルで自分はすごく好きなんですけどね!

笑太郎たちの代は現実で言うと、根尾くん世代の大阪桐蔭くらいのスペックなので、今後の笑太郎たちの活躍が楽しみです!

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