【毎年100人以上】プロ野球を戦力外になった選手のその後はどうなる?

プロ野球

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シャッス!

今年もそろそろTBSで放送される『プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男たち〜』の季節がやってまいりました。

毎年、年末にはこの番組が放送されますね。

最近では自分が高校・大学時代に注目されていた選手たちが戦力外通告を受けプロ野球を去っていくのをこの番組で見て、悲しい気持ちになります。

プロ野球にはドラフト会議によって毎年ルーキーが入ってきますが、その分出ていく選手たちもいます。

ドラフトで指名される選手は各球団だいたい6〜9名ほどなので、9×12球団で毎年100人ちょっとの選手がプロ野球の球団に入団することになります。

そして戦力外を受ける選手も毎年100人程度存在するのです。

 

元巨人の元木選手や江川投手など、引退後にプロ野球中継の解説やテレビ番組などに呼ばれてタレントとして活動している人も見ますが、それ以外のプロ野球をクビになってしまった選手たちはその後どうしているのでしょうか?

 

『プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男たち〜』ってどんな番組?

連日スポーツ紙やニュース番組を賑わせ、華々しいイメージのプロ野球界。

かたやその裏では毎年所属球団から戦力外の通告を受け、チームを去っていく選手達がいます。

この番組ではそんな戦力外通告を受けたプロ野球選手のその後の人生にクローズアップしていきます。

 

プロ野球をクビになった選手のその後はどうなる?

実際にプロ野球から戦力外(クビ)を受けた選手はどういう人生を歩むのでしょうか?

いくつかのモデルケースを書いていきたいと思います。

自分の中では野球選手としての実力でみると以下のようになると考えています。

 

他球団(プロ)>他球団(他アジアのプロ) ≧ 社会人野球 ≧ 独立リーグ

=====================職業「野球選手」の壁======================

高校・大学野球部などの指導者

一般企業へ就職

 

といったイメージです。

他球団へ移籍(NPB)

他のプロ球団へ移籍するパターンです。

他球団から声がかかることもあるし、かからなければ自分でトライアウトを受けてもう一度プロ野球選手になるためのテストに合格しなければいけません。

 

もし合格できなければ引退、もしくはNPB(日本プロ野球機構)以外のプロリーグに行くことも考えます。

他球団へ移籍(韓国・台湾などのプロ野球リーグ)

実は韓国や台湾にも日本と同様にプロ野球が存在します。

元巨人のイ・スンヨプ選手や現巨人の陽岱鋼選手はそれぞれ韓国と台湾からきたプロ野球選手ですよね。

逆に日本からも韓国・台湾へ渡る選手がいるのです。

自分の中では日本のプロ野球で続けるのが実力的に難しい選手が海を渡るというイメージです。

 

社会人野球チームへ移籍

大企業などでは自社の硬式野球チームを持っていることがあり、そういったチームへ移籍する選手もいます。

これは一般企業への就職なんじゃ・・・?

と思うかもしれませんが、半分正解・半分間違いです。

会社にもよりますが、こういった社会人(実業団)野球に所属している人たちは普通のサラリーマンと違って、午前のみの半日勤務で午後から練習したりと普通に入社した人たちとはかなり異なる勤務形態で働いています。

そのため完全な一般社会人とは少し違い、現役野球選手という見方が出来るかと思います。

独立リーグへ移籍

以前は日本プロ野球機構(NPB)しか存在しませんでしたが、現在では四国アイランドリーグをはじめ、全国に3つの独立リーグがあります。(女子プロ野球除く)

年俸などの待遇面ではNPBに比べるとかなり下がり、試合の無いオフシーズンは他にアルバイトなどを掛け持ちしないと生活していけないという話を聞いたことがあります。

しかし野球で生活しているので職業・野球選手であると言えるでしょう。

高校・大学野球部などの指導者

引退後、特に私立校出身の場合は母校の監督などに就任する選手もいます。

私立の場合、たとえば高校であれば教員免許がなくても用務員や事務員として採用することが出来ますからね。

しかしこういったケースはプロ野球選手としてのキャリアがそれなりにないと難しいのかなという印象があります。

たとえば高卒でプロ入りした選手が20代前半で戦力外を受け、こういったポストに就くことは現実的ではないでしょう。(コーチだったらあり得るかも?)

 

一般企業へ就職

野球選手として引退を決意した選手たちは、一般社会人としての道を歩み始めます。

また中には飲食店などを開業して経営している元プロ野球もいますね。

むしろ自分の中ではサラリーマンよりこういう人の方が多いような気がします。

元巨人の條辺投手。現在は埼玉県でうどん屋さんを経営

 

草野球へ移籍(!)

自分は草野球をやっているんですが、最近の草野球はスゴいんです。

東京バンバータというチームを知っていますか?

東京都で活動する草野球チームなんですが、元社会人野球や東京六大学・東都大学リーグ上がりなどの尋常じゃないメンバーが揃っています。

そしてついに昨年2016年には、元ヤクルトスワローズの赤川克紀投手が加わりました!

赤川投手は2008年に宮崎商業からドラフト1位でヤクルトに入団、マツダオールスターゲームにも出場経験のあるガチのガチでプロ野球選手をやっていた選手です!

お仕事は一般企業に勤めているようですが、こんな引退後のキャリアもあるのか・・・!

と示してくれたのが赤川投手だなと感じます。

ちなみにこの東京バンバータ、草野球チームではありますが、オフィシャルサイトからチームグッズを販売しているオンラインショップまであり、もはや草野球の領域を超えています・・・カッコいいぜ・・・!

軟式野球 | 東京ヴェルディ・バンバータ Tokyo Verdy Bambaataa
東京ヴェルディ ベースボールチーム バンバータの目標は軟式野球「日本一」!東京都内を中心に活動する社会人軟式野球クラブです。仕事も、そして大好きな野球も一生懸命、全力でやる熱い男達の集団 東京ヴェルディ・バンバータ!オフィシャルショップ・少年野球も展開中!

公認会計士に(!)

もう一つ珍しいケースを。

元阪神タイガース・奥村武博選手。

この方は現在公認会計士として監査法人で勤務されているらしく、元プロ野球選手としてのキャリアでは初めてのことらしいです。

公認会計士といえば弁護士・税理士と並ぶ超難関国家試験として有名ですよね!

きっとプロ引退後、血の滲むような努力をされたのでしょう。

やっぱりプロまで行く人は努力もすごくする人なんだろうなと思います。

↓奥村さんのブログ

元プロ野球選手が、公認会計士はじめました

元プロ野球選手の犯罪もたびたびニュースに

このように野球の世界で生きていけなくなっても一般社会で無事に生活している選手たちは良いのですが、そうではない人々もいます。

野球選手の逮捕者まとめ(1987年~)

窃盗・強盗・暴行・詐欺・薬物など、犯罪行為に手を染めてしまう元プロ野球も多くいるのです。

去年はプロ野球界屈指のスラッガーだった清原和博氏が違法薬物使用により逮捕されました。

また直近のニュースでは元阪神タイガースの一二三慎太氏が婦女暴行容疑で逮捕されてしまいました。

 

http://www.sankei.com/west/news/171122/wst1711220074-n1.html

 

自分は神奈川で野球をやっていたので、世代は違いますが東海大相模出身の彼のことは高校時代から知っています。

彼は東海大相模時代エースで4番、夏の甲子園決勝進出まで行った原動力だった選手であっただけに、とても残念な気持ちです。

 

プロ野球が人生のゴールになってはいけないと感じる

プロ野球選手になれる確率は1%以下と言われており、それは勉強で言えば東大に入るより難しいことだと言われることもあるようです。

それだけにプロ野球選手を夢見て自分の人生のすべてをかけて野球に取り組み、結果夢を叶えた人がプロの世界へ行くのですが、大事なことはプロ野球が人生のゴールになってはいけないということです。

プロ野球選手には遅かれ早かれ引退は必ず来るものであり、その後のことを見据えたライフプランを考えておかなければならないと、こういった引退後の選手達の様子を知ると強く感じます。

自分も野球をやっていた身として今になって考えることは、

「野球しか出来ない人間になったらいけない」

ということです。

実際に自分が今まで出会ったきた野球人は、県や全国の選抜メンバーだったり甲子園出場など、野球の経歴が立派な人ほど常識がなかったり人間性がアレだったりという人が多かったです。

もちろんすべての人がそうではないです、あくまで自分の周りだけがそうだったと信じていますが。

自分にもいつか子供ができて、その子供がもし野球をやるようになったら必ずこう言うつもりです。

「勉強をたくさんやれとは言わない(できれば一番良いけど)、野球が上手いだけで威張り散らすような人間になるな」と。

 

まとめ

少年時代野球をやっていた人の多くは漠然と「プロ野球選手になりたい」という夢を持っていたのではないでしょうか?

やはり野球をやっている以上、目指す場所の最高峰はプロ野球選手であって、それは間違いないし、実際になった人たちは本当にスゴいです。

しかしそこが人生のゴールになってしまうと、その後プロ野球の世界に居られなくなった時、挫折から抜け出せなくなってしまうのではないかと、実際に戦力外通告を受けた選手たちのその後を見ていると思うのです。

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